複数SaaSの無駄をAIで見つける方法|ChatGPTでサブスク解約判定を自動化した
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結論
月額課金のSaaSが5本を超えたら、ChatGPTとGoogleスプレッドシートで「使用頻度×コスト」の判定表を作ると、解約すべき契約が10分以内に浮かび上がります。初回セットアップに1時間ほどかかりますが、以降は月15分(体感値)の作業で維持できます。
SaaSの無駄が生まれる構造的な理由#
「とりあえず無料トライアルを始めて、そのまま課金に移行した」「他のメンバーがすでに似たツールを契約していた」「解約ページが分かりにくくて面倒で放置している」。
こういった状況は、業務でSaaSを使い始めた人なら一度は経験するのではないでしょうか。
月額1,000〜5,000円のサービスが10本重なると、気づかないうちに月4〜5万円の固定費になります。しかも「なんとなく必要かも」という惰性で払い続けているケースがほとんどです。
問題は可視化と判定です。いつ・誰が・何のために契約したのかが一か所に集まっていないと、棚卸しは「全ツールを一個ずつ確認する」長い作業になり、後回しになります。
私はこのサイトの運営でChatGPT・Claude・GitHubなど複数のSaaSを契約しており、気づいたら月額支出の全体像が把握できなくなっていました。そこで試したのが、Googleスプレッドシートを台帳にして、ChatGPTに解約判定をさせる方法です。
AIサブスク管理の全体像と手順#
やることは大きく3ステップです。
手順
- 契約一覧を台帳スプレッドシートに集約する(初回30〜60分)
- ChatGPTに「解約判定プロンプト」を投げて優先順位を出す(初回10分・以降5分)
- 月次でスプレッドシートを更新してAIに再判定させる(月15分)
Step 1|台帳スプレッドシートを作る#
まずGoogleスプレッドシートに以下の列を作ります。列の順番は自由ですが、この7項目が揃うとAIの判定精度が上がります。
| 列名 | 記入内容の例 |
|---|---|
| ツール名 | ChatGPT Plus |
| 月額(税込) | 3,200円 |
| 契約開始日 | 2024-03 |
| 主な用途 | 記事校正・プロンプト作業 |
| 先月の使用回数(目安) | 30回以上 |
| 代替手段 | Claude無料版でも一部代替可 |
| 解約したらどうなるか | 作業時間が週2〜3時間増える見込み |
「使用回数」は正確に計測できなくてかまいません。「ほぼ毎日」「週1回以下」「ほとんど開かない」という主観の分類で十分です。初回は記入に時間がかかりますが、一度作ると以降の更新が楽になります。
Step 2|ChatGPTに解約判定させるプロンプト#
台帳ができたらスプレッドシートの内容をコピーして、ChatGPTに以下のプロンプトを投げます。
以下は私が契約しているSaaSの一覧です。
各ツールについて「解約優先度(高/中/低)」と「判定理由」を出力してください。
判定基準は次の3点です。
①使用頻度が低い ②代替手段がある ③コストに対して得られる価値が小さい
[ここにスプレッドシートの内容を貼る]
ChatGPTは各ツールについて「解約優先度:高 理由:月1回未満の利用で代替手段もある」のように整理して返してくれます。
メモ
Claude(claude.ai)でも同じプロンプトが使えます。台帳が長くなってきたときは、Claudeのプロジェクト機能にファイルを添付する方が作業しやすい場面もあります。どちらが正確かではなく、普段使い慣れている方を選んで問題ありません。
私が試したとき、10本のツールを渡したら「解約優先度:高」が3本、「中」が3本出てきました。「高」のうち2本は確かに「最後に開いたのいつだっけ?」レベルのものでした。解約後に業務が止まったことは今のところありませんが、効果を保証するものではありません。自分の業務への影響を必ず自分で確認してから判断してください。
Step 3|月次で更新して再判定する#
月末に5〜10分かけてスプレッドシートを更新し、同じプロンプトを投げるだけです。「先月の使用回数」の欄だけ書き換えれば、AIが前回と比べて判定を変えてくれることもあります。
私はDiscordのリマインダーボットを使って月初に「サブスク棚卸しday」の通知を出し、習慣として回しています。
プロンプトの精度を上げる4つのコツ#
AIの判定は入力情報の質に依存します。以下のコツを取り入れると、より的確な判定が出やすくなります。
| コツ | 具体的なやり方 |
|---|---|
| 用途を具体的に書く | 「メール」より「毎日20通の問い合わせ対応」 |
| 「なければ困るか」を明示する | 「代替なし・業務が止まる」と添える |
| コストの総額を書く | 「年間3万6千円払っている」と換算して入力 |
| チーム利用は人数を書く | 「5人で共有なので一人当たり1,000円」など |
このやり方の向き不向き#
メリット
- エンジニアスキル不要。スプレッドシートとChatGPTだけで完結する
- 初回さえ作れば月15分(目安)の作業で維持できる
- 「なんとなく払い続け」の惰性を可視化することで判断の起点ができる
- 個人事業主でも小規模チームでも同じ手順が使える
デメリット
- 使用回数の正確な計測は難しく、主観ベースの判断が多くなる
- AIの判定はあくまで参考値。最終判断は自分でする必要がある
- 台帳の初回整備に30〜60分かかる(2回目以降は5分程度)
- APIや自動化ツールと連携しないと更新は手作業が残る
注意
「解約優先度:高」と判定されても、契約の最低利用期間・違約金・データのエクスポート期限は別途確認が必要です。AIは契約書の中身を読んでいません。解約コストや手続き方法は必ず自分でサービスの管理画面か公式サポートで確認してください。
よりAIを業務に活かしたい方へ#
サブスク管理に限らず、「AIを日常業務にもっと組み込みたいが、何から始めればいいか分からない」という方には、体系的に学ぶ手段として、AIスクールや講座も選択肢の一つです。非エンジニア向けのカリキュラムを持つサービスも増えています。
PRおすすめAIスクール(オンライン講座)ChatGPTやClaude活用を体系的に学べる非エンジニア向けオンライン講座。無料カウンセリングから始められるものが多い。成果を保証するものではありませんが、実務での使い方を基礎から整理したい方に向いています。まとめ#
複数SaaSの無駄を見つけるためにAIを使う手順は、シンプルに3つです。
- Googleスプレッドシートで契約台帳を作る(初回60分)
- ChatGPTに解約判定プロンプトを投げる(10分)
- 月次でアップデートして再判定する(月15分)
AIに「正解を出させる」ことが目的ではありません。「見て見ぬふりをしていたコストを可視化する」ことが目的です。台帳に書き出す時点で、すでに「あ、このツール使ってないな」と気づくことも多いです。ChatGPTはその整理を加速するツールとして使ってみてください。
よくある質問#
ChatGPTに企業の契約情報を貼っても大丈夫ですか?#
ChatGPTのデフォルト設定では、チャット履歴がモデルのトレーニングに使われる可能性があります。機密性の高い情報(取引先名や金額の詳細)が含まれる場合は、設定→「モデルのトレーニングに使用しない」をオンにするか、社名・金額を伏せてから貼ることを検討してください。ChatGPT Teamプランではデフォルトでデータ学習がオフになっています。
無料のChatGPTでも使えますか?#
使えます。ただし台帳が長くなると途中で出力が切れることがあります。10本以内のツールなら無料版でも十分動作します。それ以上の場合は台帳を5〜10行ずつ分割して投げるか、Claude無料版(claude.ai)を試すと長文をまとめて処理しやすいことがあります。
使用回数を正確に把握する方法はありますか?#
SaaSによっては管理画面に「最終ログイン日」「ログイン回数」「API使用量」が表示されます。まずそこを確認してください。データが取れないツールは「直近1週間で開いたか?」という主観の一問で大まかに分類するだけでも、解約判定の出発点として十分機能します。