会議メモからAIでタスクを自動抽出する方法|担当・期日を整理
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結論
会議の文字起こしテキストをAIに貼り付け、「担当者・タスク内容・期日を表で抜き出して」と指示するだけで、手作業の整理がほぼ不要になる。Zoom・ボイスメモ・AI録音デバイスなど、テキスト化できれば何でも使える。
会議が終わるたびに「で、誰が何をやるんだっけ」と議事録を読み返す時間、なんとかならないかと思ったことはないだろうか。
私はフリーランスで複数の案件を並行しており、週に5〜8本のオンライン会議をこなしている。以前は会議後に20〜30分かけてメモを読み返し、タスクを拾い出していた。それをAIにやらせるようにしたところ、実際に体感で5分以内に短縮できた。この記事では、その具体的な手順とプロンプトを共有する。
なぜ会議後のタスク整理は「後回し」になるのか#
会議中は話を聞くことに集中するため、メモは断片的になりやすい。議事録をまとめようとすると「あれ、期日はいつって言ってたっけ」と録音を聞き直すはめになる。
問題は次の3点に集約される。
- 担当者の発言が分散している(AさんとBさんがそれぞれ「やります」と言った発言が数分おきに出てくる)
- 期日が曖昧なことが多い(「なるべく早めに」「来週中には」など相対的な表現)
- タスクか提案かの区別が難しい(「〜したほうがいいですね」は決定か、意見か)
AIはこの3点を、テキスト全体を一度に読み込んで整理することが得意だ。人間が読み返すより速く、抜け漏れも少ない。
必要なものは2つだけ#
メモ
音声→テキストの変換はどのツールでやってもよい。手元にテキストがあれば、あとはChatGPTかClaudeに貼るだけ。
| 用意するもの | 代替・補足 |
|---|---|
| 会議の文字起こしテキスト | Zoom AI要約・Googleドキュメントの自動文字起こし・ボイスメモアプリの出力など |
| ChatGPT(無料版可)またはClaude | どちらも操作方法は同じ。無料版で十分動く |
文字起こしの作り方は後述するが、まず核心であるAIへの「投げ方」を先に説明する。
AIにタスクを抽出させるプロンプト(コピーして使える)#
以下のプロンプトを、文字起こしテキストの前に置いてAIに送る。
以下は会議の文字起こしです。
次の形式でタスクをすべて抜き出してください。
| 担当者 | タスク内容 | 期日・目安 | 優先度(高/中/低) |
|---|---|---|---|
・期日が明示されていない場合は「未定」と記載
・担当者が不明な場合は「未割当」と記載
・「〜したほうがいい」のような提案は除外し、決定事項のみ抽出してください
---会議テキストここから---
[ここに文字起こしを貼り付ける]
---ここまで---
プロンプトで押さえるべき2点#
出力形式を表で指定するのが最重要だ。形式を指定しないと、AIは箇条書きや文章で返すことがある。表形式にすると、Googleスプレッドシートにそのままコピー&ペーストできる。
「決定事項のみ」と明示することで、提案・アイデア・参考情報が混じらなくなる。会議後に「何が決まったか」と「何が話題に出ただけか」が区別されているだけで、次の行動が格段に明確になる。
文字起こしの用意方法(3パターン)#
手順
- Zoomの文字起こし機能を使う。有料プランではリアルタイム文字起こしが走り、会議後にテキストをダウンロードできる
- スマホのボイスメモアプリで録音し、AI文字起こしSaaSにアップロードする。録音ファイルを渡すだけで数分後にテキストが返ってくる
- AI録音デバイス(PLAUD Noteなど)で録音する。専用アプリが終了後に自動で文字起こしとAI要約を生成する
私が日常的に使っているのは3番目の方法だ。PLAUD Noteで録音すると、終了後にアプリ側で自動的にトランスクリプトとサマリーが生成される。このサマリーをClaudeに貼り付けて、上記プロンプトを走らせている。969本分の会議を録音してきた体感として、日本語の文字起こし精度は実用に耐えるレベルだ。
ただしPLAUDは本体を購入する必要がある。まずは手持ちのスマホで録音してAI文字起こしSaaSに渡す方法から試すとコストがかからない。
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AIが返してきた表は、そのままGoogleスプレッドシートにコピー&ペーストできる。私の場合、Discordのチャンネルに貼り付けてチームに共有することが多い。
Notionのデータベースに取り込みたい場合は、「Notion形式で出力して」と追加指示すると、プロパティ名を合わせた形で返してくれることがある。ただし貼り付け自体は手動になる。
メモ
「会議直後にこの表を送る」という習慣が定着すると、「あの件どうなった?」という確認コストがほぼゼロになる。ツールより、この習慣化の方が実は大きな効果をもたらす。
よくある失敗と対処法#
注意
文字起こしに誤変換が多いと、AIが担当者名を取り違えることがある。人名と期日だけは目視で確認するクセをつけると安全。
失敗①:「担当者:全員」ばかり出てくる#
「みんなで確認しましょう」という発言をAIが担当者不明扱いにすることがある。その場合、抽出後に「担当者が『全員』のタスクについて、具体的な担当者を推定してください」と追加指示すると整理されやすい。
失敗②:タスクが多すぎて使いにくい#
1時間の会議で30件以上タスクが出ることがある。その場合は次の追加プロンプトで絞る。
上のタスクのうち、今週中に着手すべき優先度の高いものだけを5件以内に絞ってください。
失敗③:期日が全部「未定」になる#
「来週までに」「月末に」という表現があっても、AIは相対的な日付を解釈できないことがある。例えば文字起こしの先頭に「この会議は2026年10月6日に行われました」と1行追加するだけで、AIが「10月13日」のように具体的な日付に変換してくれるようになる。
向いているケース・向いていないケース#
| 向いているケース | 向いていないケース |
|---|---|
| オンライン会議(Zoom/Teams)で録音できる | 立ち話・ホワイトボード中心の議論 |
| 参加者5名以下の定例ミーティング | 20名超の全体会議(発言が多すぎて精度が落ちやすい) |
| 議題がある程度決まっている会議 | 完全なブレスト・雑談型の会議 |
| 社内の日本語会議 | 英語・多言語混在(文字起こし精度による) |
全自動で完結するわけではなく、期日と担当者の最終確認は人間が行う必要がある。ただし「何が決まったか」を拾い出す時間は、明らかに短くなる。
まとめ#
会議のタスク抽出をAIに任せる手順は3ステップだ。
手順
- 会議を録音し、なんらかの方法で文字起こしテキストを用意する
- 「担当者・タスク・期日を表で抽出して」というプロンプトをつけてAIに貼り付ける
- 返ってきた表をスプレッドシートやチャットツールにコピーして共有する
プロンプトを一度作ってしまえば、次回から作業は30秒程度になる。AI文字起こしSaaSを導入すれば、録音からタスク一覧化がほぼワンクリックになる。まず手持ちの録音データで一度試してみるのが一番早い。
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無料のChatGPTでもタスク抽出はできますか?#
できる。無料版(GPT-4oの制限付き版)でも、数千文字程度の文字起こしなら問題なく処理できる。1時間を超える会議のテキストは長くなりすぎることがあるため、前半・後半に分割して送るか、有料プランを検討するとよい。
文字起こしの精度が低いと結果も悪くなりますか?#
なる。「山田さん」が「ヤマダさん」に誤変換される程度は問題ないが、「来週月曜」が「来月月曜」に変換されているとAIも誤って抽出する。文字起こし完了後に人名と日付だけ目視確認する習慣をつけると安心だ。
Slackのテキストやメールのやりとりでも使えますか?#
使える。文字起こしに限らず、Slackのスレッドやメール本文・チャット履歴でも同じプロンプトで対応できる。テキストから始まる場合は音声の誤変換リスクがなく、精度はむしろ高くなりやすい。