SlackのメッセージをAIで自動分類する方法【非エンジニア向け】
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結論
SlackのメッセージをAIで自動分類・整理するには、Slack AI(有料アドオン)かWorkflow Builder + ChatGPTの組み合わせが現実的です。ノーコードで始められ、非エンジニアでも1〜2時間で設定できます。精度より「今すぐ楽になること」を優先するなら、Workflow Builderから始めるのが最速です。
Slackのメッセージが「追えない」問題、実は深刻#
仕事でSlackを使っていると、こんな状況になりがちです。
- 複数チャンネルに通知が来すぎて、重要な連絡を見逃す
- 「あのメッセージどこだっけ」とスクロールに10分かける
- タスクの依頼なのか、ただの雑談なのか、分類がバラバラで後から探せない
私はDiscordを業務連絡に使っていますが、メッセージが増えると同じ問題が起きます。チャンネルを細かく分けても、投稿する側が使い分けてくれない。結局、後から探す手間が発生します。
Slackも同じ構造です。「分類して整理したい」という需要はそのまま「AIに任せたい」につながります。そして実際、今のAIツールを組み合わせれば、非エンジニアでも相当なレベルの自動化が実現できます。
Slack AI(ネイティブ機能)でできること#
2024年以降、SlackはAI機能を自社サービスに組み込み始めました。現時点でできることを整理します。
| 機能 | 内容 | 必要プラン |
|---|---|---|
| チャンネル要約 | チャンネルの未読をまとめてくれる | Pro以上 + AI add-on |
| スレッド要約 | 長いスレッドを数行にまとめる | 同上 |
| インテリジェント検索 | 「先週の〇〇に関するやり取り」と自然言語で検索 | 同上 |
| ハイライト | 自分に関係するメッセージを優先表示 | 同上 |
メモ
Slack AIは2024年時点では別料金のアドオンです。すでにPro/Businessプランを契約しているチームなら追加課金で使えます。価格は為替や契約内容で変わるため、公式サイトで確認してください。
分類に特化した機能はまだ少なく、「要約」「検索補助」が主な用途です。本格的な自動分類を実現するには、後述の外部ツールとの連携が有効です。
非エンジニアができる「自動分類」の3パターン#
パターン①:Workflow Builder(ノーコード・無料)#
SlackにはWorkflow Builderという機能が内蔵されています。特定のキーワードが含まれたメッセージを別チャンネルに転送したり、スタンプが押されたらスプレッドシートに記録したりできます。
手順
- Slackの左サイドバー「その他」→「自動化」を開く
- 「新しいワークフローを作成」をクリック
- トリガーを「特定のチャンネルにメッセージが投稿されたとき」に設定
- 条件に「キーワードを含む」を指定(例:「依頼」「お願い」「確認してください」)
- アクションに「チャンネルにメッセージを送信」または「Googleスプレッドシートに追記」を追加
- 保存してテスト送信で動作確認
キーワードマッチングなので精度は高くありませんが、「依頼」「確認お願い」などの定型フレーズが多い職場なら実用レベルで動きます。設定項目は少なく、慣れていなくても30〜60分程度で完了できる構成です。
パターン②:ZapierやMakeを使った外部連携#
ノーコード自動化ツールとSlackを繋ぐと、より高度な分類が可能になります。「Slackのメッセージ→ChatGPT APIで分類→別チャンネルに振り分け」という流れが実現できます。
注意
ZapierやMakeは月額費用が発生します(無料枠あり)。またSlack上の会話内容が外部サービスを経由するため、社内の情報セキュリティポリシーを事前に確認してください。機密情報・個人情報を含む会話には使わないのが原則です。
セットアップの概要:
- ZapierまたはMakeでSlackとChatGPT APIを連携
- メッセージテキストをChatGPT APIに送り「このメッセージを分類してください(タスク依頼/質問/情報共有/雑談)」と指示
- 分類結果に応じて、転送先チャンネルやラベルを変える
エンジニア不要で設定できますが、ChatGPT APIキーの取得やZapierの操作に1〜2時間の学習コストがかかります。
パターン③:ChatGPT/Claudeへの手動コピペ分類#
「まずはAIがどう分類するか試したい」という段階なら、コストゼロで始められます。Slackのメッセージを数件コピーして、ChatGPTやClaudeに次のプロンプトを渡すだけです。
以下のSlackメッセージを「タスク依頼・質問・情報共有・雑談・承認待ち」に分類し、
表形式で出力してください。
[メッセージをここに貼り付け]
私はClaude(Claude.ai)でこの方法を試してみましたが、体感で8〜9割の精度で正しく分類してくれました。分類基準をプロンプトに細かく書き込むほど精度が上がります。完全自動化ではありませんが、「週次でまとめて分類して処理する」ような運用なら十分実用的です。
どのパターンが自分に合うか#
メリット
- Workflow Builder:無料・設定30〜60分・社内ポリシー問題なし
- ChatGPTコピペ:コストゼロ・今すぐ試せる・高精度
- 外部連携(Zapier等):精度が高い・完全自動化できる・拡張性大
デメリット
- Workflow Builder:キーワードマッチングのみで分類精度に限界
- ChatGPTコピペ:完全手動・量が多いと処理が追いつかない
- 外部連携:月額費用・情報漏洩リスク・初期設定コスト
メッセージ量が少ないうちはコピペ分類で十分です。量が増えてきたらWorkflow Builderに切り替え、さらに精度を求めるならZapier連携という段階的なステップが現実的です。
精度を上げる:プロンプトの書き方#
ChatGPT/Claudeによる手動分類で精度を上げるには、プロンプトに「分類基準」を具体的に書き込むのが効果的です。
悪い例:「分類してください」 良い例:「以下のルールで分類してください。①『〜お願いします』『対応してください』を含む→タスク依頼、②疑問符で終わる→質問、③数字や日程だけの報告→情報共有、④それ以外→雑談」
ルールを書けば書くほど精度が上がりますが、書きすぎると読みにくくなるため、自チームでよく使うフレーズ5〜10個に絞るのがポイントです。
Slack以外の自動化もあわせて整備する#
Slackの分類だけ自動化しても、その後の「タスクに変換する」「担当者を割り当てる」「日程を決める」などの処理が手動のままだと、業務削減の効果は限定的です。
特に繰り返し発生する日程調整は、Slack連携に対応した自動化ツールと組み合わせると大幅に時短できます。
PRおすすめ日程調整・スケジュール自動化SaaSSlack連携に対応した日程調整ツール。繰り返しの調整メッセージを自動化でき、Slackと連動して確認→確定までをスムーズに処理できます。まとめ#
| パターン | コスト | 精度 | 設定難度 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| Workflow Builder | 無料 | 中(キーワード依存) | 低 | まず試したい人 |
| ChatGPT/Claudeコピペ | 無料〜 | 高 | 低 | 量が少ない人 |
| Zapier + ChatGPT API | 月額あり | 高 | 中 | 完全自動化したい人 |
| Slack AI(ネイティブ) | 有料アドオン | 中(要約・検索向け) | 低 | すでにSlack有料プランの人 |
- 今すぐ始めるなら:ChatGPTコピペ分類(コストゼロ、5分で試せる)
- 自動化したいなら:Workflow Builder(無料・30〜60分で設定完了)
- 精度を最大化したいなら:Zapier + ChatGPT API連携(社内ポリシー確認必須)
「8割の精度で、今日から楽になること」を目標にするのが、非エンジニアには最も現実的なアプローチです。完全な自動化を最初から目指すと設定コストで挫折しやすいため、段階的に試してみてください。
よくある質問#
Slack AIは無料で使えますか?#
Slack AIは有料のアドオン機能です。SlackのフリープランやProプランには含まれておらず、別途追加課金が必要です。正確な料金はSlack公式サイトで確認してください。費用をかけたくない場合は、Workflow Builderとの組み合わせから始めるのがおすすめです。
Slackのメッセージを外部AIに送っても情報漏洩は大丈夫ですか?#
社内の機密情報や個人情報を含むメッセージを外部サービス(ChatGPT APIやZapierなど)に送る場合は、社内のセキュリティポリシーを事前に確認することが必要です。多くの企業では外部SaaS連携に関する規定があります。テスト段階では機密を含まないメッセージだけで試すのが安全です。
Workflow Builderに「AI分類」機能はありますか?#
現時点(2026年10月)のWorkflow Builderは、キーワードマッチングや「スタンプが押されたら」などのトリガーが主な分類手段です。LLMによる文脈理解型の分類はネイティブには含まれていません。高精度な分類が必要な場合は、ZapierやMakeを経由してChatGPT APIと連携させる方法が現実的です。